春の鈴鹿・竜ヶ岳を歩く 〜前編〜

先週月曜日の時点で日曜日は雨予報だったけど、日が進むにつれ曇り予報となり、ついには晴れ予報に。
ってことで山へ。
どの山へ行こうか迷ったけど、やはりこの時期は鈴鹿かな〜。
ヒルが出る前に鈴鹿はできるだけ行っときたいではないか。
どの山頂を目指そうか。。。そう言えば既にセブンマウンテンは制覇してるけど、竜ヶ岳の山頂の記憶がまったくない。
というのも、竜ヶ岳へ登ったのは風の強かった冬で、しかも滋賀県側からのバリエーションルート。天候が悪くてどこをどう登ったのかもわからないまま山頂に着き、あまりの風の強さと寒さで10秒もいなかったのではなかろうか。とりあえず写真は撮ったものの、そこで達成感に浸ることもなかった。
当時の写真。ブログは→コレ



でも、また冬に行ってみたいなぁ。。
というわけで竜ヶ岳に決定。
今回はのんびりと山頂を満喫してこようかな。
出発当日は前日の雨の影響で濃い霧。

視界不良の高速道路は怖いなぁ。
こんだけ霧ってるということは気温は高くなるのかな。
6時に家を出て高速をぶっ飛ばし途中の306沿いにあるファミマのトイレが超綺麗でびっくり。ありがたく用を済ませて水や行動食など気分良くお買物。
7時30分頃に登山口である宇賀渓キャンプ場の駐車場に到着。
天気は上々。めざす山頂にはガスがかかっているが時間がたてば消えるだろう。

装備のチェックと念入りにストレッチし体をほぐす。

アセンジョニスト40の中にはタープとポール、シートなど快適グッズの他にパスタの材料やクッカー、水2ℓ、防寒、エマジェンシーなどで思いのほかパンパン。
軽くハイキングなつもりだったけど意外と重かった。
ニューギアの日焼け止め。
40歳を越えると体のケアは大事なので先日購入しておいた。
実は先月の比良山で帽子もかぶらず顔面ノーガードで登ってたら、下山後に顔と首と手がえらいことになって、それから1週間は火照って辛かった。なので今年から日焼け止めを塗ることにした。

が、塗ろうとしたら勢いあまってドバっと出てしまったので仕方なく塗りたくったらバカ殿みたいになってしまった。。
7時45分。
さて、登りますか。
今日は遠足尾根で登り、下山は石榑峠経由で長尾滝を見て遠足尾根の登山口に戻ってくる周回コース。
まずは舗装された道をゆっくり登る。
途中で水場らしきとこがあったけど、水が流れている岩が赤く変色している。


温泉成分?鉄分?が強いのか。あまり飲む気になれずスルー。
登山口から20分ほど登ると右手に遠足尾根への分岐が現れた。
ひと呼吸おきいざ。

ここからはしばらく急登が続きます。
一直線に立つ杉の間につくらえた登山道を基本的には葛折れで登っていきます。

急登のせいで登り始めだけど汗が吹き出る。
でも、杉の葉が日陰を作ってくれるので立ち止まると涼しい。

しばらく登ると突然目の前に岩が出てきます。何故だかここだけ岩が露出している。

雨上がりと石の質のせいで思いのほか滑る。うまく足の置き場を見つけながら登らないとツルっといっちゃいます。
この岩山の頂上に立つと視界が少し開けてました。

ここは風が抜けて気持ちよい。
さらに進むとまた岩が出てきて登り切ったとこに標識もあった。

ここから標識通りに左手に進む。
ここも同じように滑りやすいので注意。

周り目を向けると木々には新芽や葉が出てきていて春を感じる。

こんな感じの雰囲気良い木のトンネルもあったりでおもしろい。

かと思えば痩せ尾根なんかもあったり注意箇所もあり。

滑り落ちても死にはしないが怪我はしそう。
所々、雪解けと昨日の雨の影響もあって登山道は荒れていた。田んぼみたいになってるとこもあって、ソールの溝に泥が詰まり滑る滑る。おまけに靴の裏に泥団子で重くなるし困った。

でもこれは登りで良かったと思う。下りだと登り以上に慎重に行かないと滑っておしりつきそうだし。
そんな難所もあれば、登山道の真ん中に一輪だけ綺麗に咲いている花に癒されたり。

まだまだなのだろうけど草木や花も充分楽しめた。

そんなこんなでやっとこさ、笹が覆う稜線まで上がってきた。

前方に竜ヶ岳を確認。だいぶ薄くなってはいるが山頂はまだガスに覆われている。でも景色は最高、残雪のせいかアルプスのよう。ここが鈴鹿とは思えない。
あとはこの素敵な道を山頂に向かって進むだけ。
アセビの花も綺麗に咲いている。


残雪と新緑がフォトジェニックなので写真ばかりなかなか撮って前に進まない。。。

山頂の反対側も良い感じ。

途中の水たまりにはカエルの卵が。。。うぅ。

ほぼ初めて来たと言ってもいい竜ヶ岳。
なかなか良いですね。

気持ち良い稜線に山頂が近づいてくると今度は足がグイグイ進む。

振り返り、たどって来たルートを見る。

鈴鹿の山はそれぞれに個性があっておもしろい。
いくつかのアップダウンを繰り返し前方に目をやるとすっかりガスが消えた山頂がはっきり見えた。

残雪を踏み、一瞬だけ冷やっとした空気を吸込んでラストスパート。

いよいよ最後の登りにさしかかる。

あの青空の先にある山頂へ。

続く。