恒例の直登する伊吹山へ。
ここ何年かこの時期に伊吹山へ行くのが恒例になってきているのですが、物足りなさを感じていることもあってなかなか足が向かなかったけど、そろそろ関西の雪山も終わりに近づきつつあるので行ってきました。
早朝から登り始めたにもかかわらずこの日は気温が高めで登山口から1合目までは泥と氷のミックス。
スローペースで登ってきたので1合目では休憩せずスルー
1合目の半ばまでは泥に足を取られないように、はねないよう注意して登ります。
2合目からまともな雪道になりました。
3合目の手前で伊吹山の全容が見え、真っ白になっていることにひと安心。
休憩無しで東屋をスルーし4合目へ向かいます。
ショートカットのトレースがいくつか付いていましたが、夏道を忠実に進みます。
5合目に到着。
踏み跡も多く、斜面は階段状になってるとこもあり蹴り込んでいけば山頂まで行けそうな感じですが、同行者がここでアイゼンを着けることにしたので足並み揃えて僕もアイゼンを付けることに。
。。。そう、このアイゼンを着けなくても山頂まで行けそうな感じが物足りないのです。やはり冬山はアイゼンピッケルを使う山に行きたい。
ダブルストックでグイグイ登っていきます。
今日はえらく調子が良い。まったく息切れしないし、足も前にでる。
いつも気になることがあるのですが、この雪質、斜面の角度で短いピッケル使ってる方が意外と多く、前傾姿勢になってしんどそう。
ストックで充分だし楽ですよ。と心の中でつぶやきました。
鞍部までまっすぐトレースが伸びていますが。。。
このままトレースをたどり山頂を目指すのはおもしろくないのでトレースをそれてノートレースの斜面を攻めることにしました。
昨年も通ったコースです。
頭上の雪庇の欠けてる所を目指していきます。最初はまっすぐ登り、途中から左斜めに進路をとります。
まずは雪質のチェック。力強く何度か蹴り込めばそこそこの足場を作れ、それが崩れる気配もないので直登していくことにしました。とは言えスリップなどするとどこまでも落ちていきそうなのでしっかり蹴り込み確実にステップをつくり登っていきます。
さてと、登りますか。
岩の間を通って崩れた雪庇を狙います。イメージは白馬岳主稜の山頂直下でしょうか(笑)いつか行きたい。
斜面は雪が固く締まった状態ですが、固い氷にはなってなく、しっかり蹴り込んでいけば問題無し。
斜度と高度感は結構ありますが、楽しいです。
それと風の洗礼を受けます。横からの風でバランスを崩さないようします。
稜線は雪煙が舞い、常に上から細かい雪?氷?が降り注ぎます。
これが意外と気持ちよかったり。。。
無事に雪庇を乗り越え安全地帯へ到着。
ホッとしたと同時に下を見下ろすと達成感が出ます。
稜線は風がきつくとりあえず防寒を整えます。
振り返って越えた雪庇。登ったルートはあのラインの奥。
あとはダラダラと山頂に向かいます。
避難小屋。
おしい。前日と前々日も天気が良かったから仕方ない。
売店も冷凍庫みたいだ。
もし小屋の中にコーラがあったら冷え冷えで美味いんだろうな。
風が凄いのでとりあえず避難小屋に逃げ込み休憩。
あー、水が美味しい。
しばらくうだうだしてましたが、外が明るくなったのを見て急いで出発準備。
バラクラバしてフードをかぶり完全防備で外へ出ましたが風の勢いは衰えてませんでした。幸い気温はそれほど低くなく寒さはさほど感じませんでした。
この時はファイントラックのスキンメッシュの上にパタゴニアのR1フーディー、それにパタゴニアのフーディニでしたが、充分でした。今回はハードシェルを着用してませんが風が防げたら今日ぐらいの天気、気温ならまったく問題なしで快適でした。
三角点をゲット。
そしてタケルさんにご挨拶。
タケルさんの後頭部がえらいこっちゃ!
白山方面の眺望を期待してましたが、まったくでした。
まわりの景色もうっすらで風がきついので長時間の滞在は無用ですな。
というわけで下山。
帰りはサクサク。7合目あたりの傾斜が緩く人が少なくなったとこでシリセードで下ります。ケツが冷える!
3合目でランチタイム。
1合目からはアスファルト道をの葛折れを通って汚れることなく駐車場へ。
距離は長く単調な林道だけど下山後に靴を洗う手間やウェアが汚れるのを防ぐ意味ではこっちのほうが好きかな。ちょっとぐらい汚れてもいいのなら(ドロドロにはなりません)葛折れを一直線にショートカットしてもいいし、軽量シューズなんかあったらゆっくりと駆け足で下れますね。
おかげで駐車場に到着後はさっと水洗いだけで終了。
濡れるのが嫌ならブラシで簡単にこするだけでも汚れは落ちます。
今回は楽々と登れたりルートが単調だったので少し消化不良な伊吹山でした。
来シーズンはバリエーションルートを開拓しようっと。
しまい。